整然と並ぶ穴が、装備を吊るすための座標になる。
オリーブドラブのウェブベルトに、大きく「U.S.」のスタンプが押された一本です。全体に並ぶ金属ハトメの穴、そして三つの突起で固定する独特な金属バックル。派手さのない見た目ながら、装備一式を支える縁の下の力持ちとして働くパーツです。
ハトメの穴が意味するもの
ベルト全体に並ぶ多数の穴は、ピストルホルスターや弾薬ポーチ、水筒カバーなどをフックで引っ掛けて固定するための取り付け穴です。腰回りに必要な装備を自在に配置できるこの構造は、のちのアリスシステムやMOLLEにも通じる「ベルトに装備をぶら下げる」思想の源流のひとつと言えます。
三穴バックルという仕組み
名前の由来である三つの穴を持つ金属バックルは、ベルトのウェブ地を挟み込んで固定する仕組み。ワンタッチで着脱できるわけではなく、通してから折り返して固定する手作業式ですが、その分緩みにくく、行軍中の負荷にもしっかり耐える構造です。
綿ウェビングの質感
生地は目の詰まったコットンウェビングで、経年による色あせと使用感が全体にうっすらと残っています。派手な装飾のない実用一辺倒のデザインこそ、米軍装備らしい機能美と言えるでしょう。






