蛇口をひねれば水が出る、野戦食堂を支えた寸胴の給水缶。
ずんぐりとした樽形のボディに、銀色の蛇口コックが一つ。これは米軍の野戦炊事場や集会所で冷水・お湯を供給するために使われたウォータージャグで、内側はステンレスの内張りになっており保温・保冷の役目も兼ねていた。
蓋とハンドルの構造
上部の大きな蓋はパッキン付きで密閉でき、両脇の取っ手で二人がかりで持ち運べるよう設計されている。前面の蛇口を開ければ中身をコップに注げる仕組みで、当時は炊事班が朝から晩まで水やコーヒーを絶やさぬよう管理していたはずだ。
年代を物語る傷み
今回の個体はかなり古いもので、外装には使用感によるキズやへこみが見られる。未チェックの状態での放出のため、実用よりもコレクションや当時を偲ぶディスプレイとしての価値が大きい一品だ。
見どころ
OD色の塗装の剥げ具合や、蛇口の金属パーツの経年変化に時代の重みが宿る。実際に軍で使われていたであろう質感をそのまま楽しめる。







