ジャングルの野営地で、水を分け合うために回った寸胴缶。
塗装のひび割れとタイル床の対比が、この一台が歩いてきた年月を物語る。ベトナム戦争期に製造されたとされるウォータージャグで、外装のOD塗料は年季相応にひび割れ、色ムラができている。今こうしたコンディションの個体が市場に出ること自体が珍しい。
密林の中の給水拠点
ジャングルという過酷な環境では、清潔な水の確保と分配が部隊運営の生命線だった。こうした大型ジャグはキャンプの中心に据えられ、蛇口をひねればいつでも水にありつける「井戸」代わりの役目を果たしていたと考えられる。両側面のハンドルは、複数人でジープの荷台に積み下ろしする際の名残だろう。
内部に見る耐久設計
蓋を開けるとステンレスの内張りが顔を出す。保温・保冷性能はもちろん、腐食に強い素材選びからも、過酷な使用環境を前提に設計された装備であることがうかがえる。
見どころ
外装の傷みと内部の光沢の対比、そして手に取ったときのずっしりとした重みに、実戦装備ならではの説得力がある。







