塗り直された緑の下にも、密林を渡り歩いた記憶が残る。
先の個体に比べると塗装面は比較的きれいに整っているが、これも同じくベトナム戦争期に使われたとされるウォータージャグ。蓋の留め金や側面のハンドル形状は同世代の給水缶に共通する特徴で、当時の野営地で水やコーヒーの配給に使われていた品と見られる。
消えたラベルの跡
胴体側面には、かつて何らかのラベルか管理票が貼られていたと思しき四角い跡がうっすらと残る。長い年月と塗り直しの中で文字情報は失われてしまったが、実際に管理下で運用されていた証拠として興味深い痕跡だ。
内側から分かること
蓋を開けたステンレス内張りには使用時にできたと思われる細かな擦り傷が無数に走っている。飲料水用の容器として日常的に洗浄・使用されていたことをうかがわせる。
見どころ
コック部分の可動や蓋のロック機構がしっかり機能する点も含め、実用品としての手堅さを味わえる一台。







