「US」の刻印一つに、何十年も米兵の背中を支えてきた重みが詰まっている。
蓋を開けると、内張りに大きく浮かぶ「US」の文字。これは米軍が長年制式採用してきた「ALICE(アリス)パック」で、正式名称はAll-purpose Lightweight Individual Carrying Equipment——直訳すれば「万能軽量個人携行装備」。ベトナム戦争後期から採用が始まり、以降数十年にわたって米陸軍・海兵隊の標準的なバックパックであり続けた。
LC-1というカラーの価値
今回の個体は「LC-1」と呼ばれる世代のOD無地カラー。後継のLC-2に比べて流通量が少なく、コレクターの間では貴重な部類として扱われる。デッドストックのため大きなキズはないが、保管中に裏蓋のラバー部分が経年で剥離してしまっている点は正直に伝えておきたい。
防水パックという実戦装備
付属の防水パックは、川渡りや悪天候時に中身を濡らさないための内袋。ALICEパックはフレームに外付けする方式のため、この防水インナーがあることで初めて雨天下の運用に耐える装備として完成する。
見どころ
27リットルの本体に加え、両サイドの2リットルポケットが3つ。ステンシルの掠れ具合と縫製の作りに、実用装備としての骨太さが感じられる一品。






