底面に残る手書きの名前が、これが誰かの持ち物だった事実を静かに語る。
底の生地に油性ペンでそっと書かれた「FENNELLY」の文字。ダッフルバッグは私物や支給品を放り込んで運ぶための大型収納袋で、複数人分が同じ倉庫に並ぶ環境では、こうした手書きの名前が持ち主を区別する唯一の目印だった。この一点だけで、単なる放出品ではなく実際に海兵隊員の手を渡ってきた品だと分かる。
リュックにもなる二本ストラップ
本体はナイロン製で、肩掛け用のストラップが二本付属する。片方だけを使えば肩掛けバッグ、両方を使えばリュックサックのように背負うこともできる汎用設計で、赤いタブは開閉部を示す目印として機能していたようだ。フロントには「US」のスタンプと小さなフラップポケットもあり、細々とした物の収納にも配慮されている。
使用感が物語る現役時代
生地のヨレや金具の擦れ具合から、単なる保管品ではなく実戦配備で使い込まれた形跡が見て取れる。約90×30×30cmというサイズは、衣類一式やテント一張りをまとめて運ぶのに十分な容量だ。
見どころ
キャンプでの荷物運びやテント収納袋の代わり、バイク旅の積載バッグとしても実用性が高い。名前入りという一点物ならではの物語性も魅力だ。






