ナイロンより前の時代を思わせる、キャンバス地の存在感。
ナイロン製が主流になる以前から使われてきたコットンキャンバス地のダッフルバッグ。オリーブドラブの厚手生地に、金属ハトメと肩掛けストラップが備わった実物放出品で、実際に海兵隊員が使用していた個体だ。
シーバッグと呼ばれた文化
米軍の私物や支給品をまとめて運ぶ大型の布袋は、古くから「シーバッグ」の名で親しまれてきた。上部の巾着式の口を紐で絞って閉じ、金属ハトメに通した紐で完全に密閉する構造は、輸送中の中身の飛び出しや浸水をある程度防ぐための工夫だ。
綿生地ゆえの風合い
ナイロンにはない綿ならではの厚みと通気性は、使い込むほどに柔らかく身体に馴染んでいく。擦れや色落ちも、この生地の魅力の一部と言っていい。ショルダーストラップは着脱式で、肩掛けとリュック背負いの両方に対応する。
今の暮らしに置き換えると
衣替えの収納、旅行バッグ、キャンプ道具の運搬——用途は現代でも変わらない。使用感のある個体だからこそ、これからの生活に馴染ませやすい一つだ。






