ピクセルの迷彩は、ここから始まった。
デジタル迷彩というと今では珍しくないが、これを軍の制式装備として世界で初めて大々的に導入したのが米海兵隊だった。MARPAT(Marine Pattern)は2002年に採用された海兵隊独自のドット状迷彩で、このパンツはその砂漠仕様、いわゆるデザートMARPATにあたる。
なぜドット柄なのか
従来の迷彩は大きな面で色を塗り分けていたが、遠目には効いても近距離では輪郭がはっきり見えてしまう弱点があった。MARPATは小さなピクセルを組み合わせることで、遠くからも近くからも輪郭がぼやけて見える設計。カナダ軍のCADPATを参考にしつつ、海兵隊が独自に色味と柄を作り込んだと言われている。
イラクの砂と共に
デザートカラーはタン・ベージュ・ブラウンの3色構成で、まさにイラク・アフガンの乾いた大地に溶け込むために設計された配色。2000年代の対テロ戦争を通じて、海兵隊員が実際に現地で着用してきた実戦仕様だ。生地はリップストップ素材で耐久性が高く、膝や尻など負荷のかかる部分の縫製もしっかりしている。
実物ならではの説得力
現在では民間の迷彩柄としても人気が高いMARPATだが、実際に軍で使われた放出品はやはり色の褪せ方や生地のクタり具合が違う。サイズはS-S、ウエスト・股下ともに小柄な体型向け。ミリタリーコレクションのアクセントとしても、実用の作業パンツとしても使える一着だ。






