クッキーの名を持つ、砂漠の迷彩。
ベージュの地に散らばる焦げ茶色の斑点——見た目がチョコチップクッキーそっくりだったことから、コレクターの間で「チョコチップカモ」と呼ばれるようになったのがこの6色デザートパターン。正式名称はDBDU(Desert Battle Dress Uniform)で、湾岸戦争を象徴する迷彩柄だ。
元は1962年の柄だった
ルーツは意外と古く、1962年にアリゾナの砂漠地帯を想定して開発されたテスト用パターンにまで遡る。長らく倉庫に眠っていたこの柄が、1990年の湾岸戦争開戦にあたって急遽採用され、大量生産されることになった。褐色の斑点がやや大きく強いコントラストを持つのが特徴で、当時のニュース映像に映る米兵の多くがこの柄を着ていた。
実はミスマッチだった説も
面白いのは、このパターンが本来イラクの平坦な岩石砂漠よりも、起伏のある岩場を想定して設計されていたという指摘があること。実際の戦場ではやや浮いて見えることもあったようだが、湾岸戦争の圧倒的な勝利とともにメディアに露出したことで、このカモ柄自体が「デザートストーム」のイメージとして定着した。
後継はより控えめな3色柄へ
湾岸戦争後、より周囲に溶け込みやすい3色デザート(通称スリーカラー)へと主力は移り、6色柄の実物は年々出会いにくくなっている。カーゴポケットやウエストのアジャスタータブなど、当時のBDU規格そのままのディテールが残る一着。サイズはS-R。






