カーゴパンツの原型、そのものがここにある。
現代のカーゴパンツを語る上で避けて通れないのが、このM-65フィールドトラウザーズ。1965年に制式化されたM-65フィールドジャケットと対になるボトムスで、内側のタグには「TROUSERS, COLD WEATHER, COTTON AND NYLON, WIND RESISTANT SATEEN OLIVE GREEN, ARMY SHADE 107」と印字されている。
綿とナイロンの実戦仕様
生地は綿50%・ナイロン50%の混紡サテーン。防風性を持たせつつ、綿の質感も残すという当時としては先進的な配合だった。ベトナム戦争から湾岸戦争に至るまで、長期間にわたり米軍の主力フィールドパンツとして使われ続けた息の長い装備でもある。
腰回りのアジャストベルトが証拠
ウエスト脇に付いたベルト状の調整タブは、体型やレイヤリングに合わせて絞れるようにした工夫。両サイドの大きなカーゴポケットとあわせ、野戦での携行性を突き詰めたディテールがそのまま残っている。フロントはボタン留めで、ジッパー全盛の現代パンツとは一味違う操作感だ。
経年のクタりも魅力のひとつ
この個体は毛玉が出ている中古品だが、これは長年着用された証。毛玉取り機で整えれば実用にも十分耐える生地の厚みが残っている。サイズはS-S。M-65ジャケットと上下で揃えるコレクターも多い、定番中の定番アイテムだ。






