2枚重ねで、極寒地仕様になる寝袋。
先に紹介したオールシーズン用の相棒にあたるのが、この冬用の厚手寝袋。同じMSS(モジュラー睡眠システム)の一部で、単体でも十分な保温力を持つが、真価を発揮するのは薄手タイプと重ねて使う極寒地仕様のときだ。
米軍の防寒戦略「レイヤリング」
米軍の防寒装備は上着だけでなく寝具にもレイヤリング(重ね着)の発想が徹底されている。この冬用単体でも氷点下近くまで対応できるとされ、さらにオールシーズン用を内側に重ねることで、極地に近い環境でも運用できる組み合わせに変わる。輸送時はそれぞれ別々に圧縮できるため、必要な組み合わせだけ持ち出せる合理性も米軍らしい。
キルティングと生地の厚み
表面には縦方向のキルトステッチが入り、中綿が偏らないよう縫い込まれているのがわかる。フォリッジグリーンの外生地はオールシーズン用と共通のリップストップナイロンだが、中綿の量が明らかに多く、手に取るとその重みの違いがすぐに伝わってくる。
入手困難な稀少品
こちらも近年は流通量が減っている品目のひとつ。冬キャンプや車中泊用の実用装備としてはもちろん、米軍の寒冷地装備一式を揃えたいコレクターにとっても見逃せない一枚だ。






