ジャングルの夜を、一枚のキルトが支えた。
ベトナム戦争を戦った兵士たちの間で「ウーバー(woobie)」の愛称で親しまれたポンチョライナー。M-1965ポンチョの裏地として、あるいは単体のブランケットとして使われた中綿入りナイロンキルトで、この個体は未使用のデッドストック品という滅多に出会えない状態だ。
軽さと保温性の両立
表裏ともにリップストップナイロン地で、中には化繊わたを挟んでキルトステッチで固定。この構造により、濡れても保温力が落ちにくく、乾きも早いという東南アジアのジャングル戦に適した特性を持つ。四隅と縁にはポンチョと連結するためのタイ紐(ドローストリング)が付く。
「ウーバー」として愛された理由
寝袋よりもコンパクトで、暑い気候でもかけすぎにならない絶妙な厚み。多くの帰還兵が除隊後もこの毛布を手放さず自宅で使い続けたというエピソードが、その使い勝手の良さを物語っている。名前の由来は諸説あるが、兵士の俗語として定着した愛称だ。
未使用ゆえの価値
実戦で使われた個体は当然として、こうした未使用のデッドストックは特に希少。タグ付きの状態で保管されていたと思われる生地のハリがそのまま残っており、コレクションとしても実用のブランケットとしても価値が高い一枚だ。






