ドット柄に隠された、ある海兵隊員の名前。
胸ポケットに黒々とステンシルされた「HILL」の文字。米海兵隊のマーパット・ウッドランド迷彩ブラウス、通称MCCUU(Marine Corps Combat Utility Uniform)の実物だ。
デジタル迷彩の元祖
MARPAT(マーパット)は2002年に米海兵隊が世界で初めて制式採用したデジタル迷彩パターン。従来のブロブ状の迷彩と違い、ピクセル状の細かいドットを組み合わせることで、遠距離・近距離どちらの視認性も下げる設計思想が話題になった。ウッドランド(緑主体)とデザート(砂漠用)の2色展開があり、本品は森林・草原地帯向けのウッドランド版。
タグが語る製造情報
内側のケアラベルには「MADE EXPRESSLY FOR DEPARTMENT OF THE NAVY / UNITED STATES MARINE CORPS」の刺繍と、製造元Propper International, Inc.の表記。ストックナンバー8415-01-484-5936、サイズはMedium-Regular(身長167〜180cm・胸囲94〜104cm目安)、素材はコットン50%・ナイロン50%の混紡だ。
個人の記録として
名前入りの実物は、単なる被服以上に「誰かが実際に着ていた」という重みを持つ。HILLという海兵隊員がどの部隊でどんな任務に就いていたかは知る由もないが、このブラウス一枚が確かにその歴史の断片を今に伝えている。






