水筒の底にはまり込む、野戦炊事の必需品。
独特の腰のくびれた形状——これは米軍キャンティーン(水筒)の底面にぴったりとフィットするよう設計された、キャンティーンカップの実物だ。
水筒とセットで完結する設計
キャンティーンカップは単体の食器ではなく、水筒本体の底にはめ込んでコンパクトに携行できる点が最大の特徴。ステンレス製で直火にかけられるため、湯を沸かしたりレーションを温めたりと、野外での調理器具としても機能する。まさに携行と実用を両立させた米軍装備らしい発想だ。
付属のスタンドについて
セットになっている「STAND, CANTEEN CUP」は、カップの下に組んで固形燃料や小枝を焚くための五徳。ラベルにはNSN 8465-01-250-3632、DLA(国防兵站局)の調達番号が記され、1989年6月のロット表記も確認できる。折りたたみ式のワイヤーフレームで、カップを安定させながら熱源を囲う構造になっている。
経年の証
カップの口元がわずかに歪んでいるのは、長期保管中に他の装備の重みがかかっていた名残。使用に支障はなく、むしろ実物ならではの味わいとして楽しめる部分だ。湯沸かしスタンドは未使用の新品状態で、実戦配備されなかった個体である可能性が高い。






