内側のタグが明かす正体、これは寒冷地用ゴアテックスパーカー
裏地のタグを見て初めて正確な素性がわかる一着。「PARKA, EXTENDED COLD WEATHER, CAMOUFLAGE」——米軍の寒冷地被服システムECWCSの一部として支給されたウッドランド迷彩のゴアテックスパーカーだ。ストック番号8415-01-228-1311、NATOサイズ6070/8494という表記もそのまま残っている。
ECWCSという多層システム
ECWCS(Extended Cold Weather Clothing System)は、1980年代後半から米軍が導入した寒冷地用の多層レイヤリング被服体系。下着・保温層・そしてこの防風防水シェル層を組み合わせて、極寒環境でも体温を保つよう設計されている。このパーカーはその最外層にあたり、フードと大型のフラップポケットで雨風から身を守る作りになっている。
微多孔質PTFEという技術
タグの洗濯表示には「microporous PTFE parka」の文言。ゴアテックスに代表される微多孔質フィルムを生地に貼り合わせることで、雨は通さず汗の水蒸気だけを外へ逃がす防水透湿素材を実現している。塩素系漂白剤やドライクリーニングを禁じる注意書きも、この特殊コーティングを守るためのものだ。
製造はアルファ・インダストリーズ
契約番号DLA100-87-C-0601、コントラクターは「ALPHA INDUSTRIES, INC」。フライトジャケットのMA-1で知られる同社は、米軍の被服調達でも長年の実績を持つメーカーだ。サイズはSMALL SHORT(身長160〜170cm程度想定)で、当時の在庫がそのまま流れてきた一着になる。






