「HOCK END」「FREE END」——貨物を締め上げる本職の道具
ラチェット部分に刻まれた「HOCK END」と「FREE END」の文字が、この道具の正体を教えてくれる。米軍の物資輸送で使われるチェーン式ロードバインダー、いわゆる貨物固定金具のセットだ。トラックの荷台やパレットに積んだ重量物を、チェーンとテコの力で強力に締め上げて固定する。
金属タグが示す制式番号
チェーンに取り付けられた小さな金属タグには、NSN(米軍調達番号)1670-00-516-8405、製造者コードMFR 46156、契約番号SPM4A7-09-M-4381、部品番号P/N M6453-1がびっしりと刻印されている。輸送や空輸で使う制式装備であることを示す番号で、この手の金具は基地内の物資移動から車両・航空機への積載まで幅広く使われてきた。
レバーひとつで生まれる強力な締結力
ラチェットバインダーは、レバーを操作するだけでチェーンをぐいぐいと巻き取り、てこの原理で人力とは思えない張力を生み出す仕組み。フック側の「HOCK END」をチェーンの固定側に、レバー側の「FREE END」を締め込む側にかけて使う、輸送業でも定番の構造だ。未開封のビニール袋に入ったままの状態で、可動部の油も新品同様に残っている。
ガレージでの再利用
約3メートルのチェーンは、車両やバイクの固定はもちろん、重量物を吊るすフックとしても使い勝手がいい。本来は貨物輸送のプロ仕様だが、頑丈さと信頼性はそのまま家庭のガレージ作業にも活かせる一品だ。






