湾岸戦争世代の顔、M40ガスマスクの実物
大きな二眼式のレンズと、頬に付いたフィルターキャニスターが特徴的なこのマスクは、米軍が1990年代から採用してきたM40シリーズのガスマスクだ。それまでのM17シリーズに代わり、化学・生物兵器の脅威が現実味を帯びた湾岸戦争前後の時期に配備が進んだ、冷戦後の米軍を象徴する装備のひとつになる。
フィルターは側面に一体
旧世代のマスクが正面や下部にフィルターを配置していたのに対し、M40は頬の側面にキャニスターを装着する構造。これにより照準器を覗く際の視界が確保しやすくなり、伏せた姿勢での射撃にも対応しやすくなった。フィルター表面の紫と黄色のラベルは、NBC(核・生物・化学)防護フィルターであることを示す規格表示だ。
広い視界を確保する二眼レンズ
ゴーグル部分は左右独立した大きなレンズで、単眼のパノラマ式に比べて曇りにくく、部品交換もしやすいという実用上のメリットがある。ゴムのシール面は経年で硬化しやすい部分だが、この個体は外観の劣化が少なく保存状態は悪くない。
ジャンクゆえの楽しみ方
額の部分がカットされているため、防護具としての機能は失われているジャンク品扱い。だが逆に言えば、それは実戦で使われずコレクション・インテリア用途として安心して飾れるということでもある。専用のキャリーバッグも付属し、そのまま棚に置くだけでも存在感のある一品だ。






