底面に「1944」の刻印を持つ、時代を超えて使われたスチール水筒一式。
水筒の底をひっくり返すと、そこに刻まれていたのは「U.S. VOLLRATH 1944」の文字。VOLLRATH社は第二次大戦期に米軍向けの金属食器・水筒を製造していたメーカーで、この一本は1944年製という戦時中の生産品にあたります。
長く現役を続けたM1910型水筒
この腰の曲線に沿った形状のスチールキャンティーンは、第一次大戦期に登場したM1910パターンを踏襲したもので、第二次大戦からベトナム戦争期まで、実に数十年にわたって米軍の基本装備であり続けました。出品者いわく、このセットはベトナム戦争期に実際に使用された個体とのこと。刻印の年代と使用時期にズレがあるのも、長期間現役だった証です。
ベルトとサスペンダーが伝える携行の知恵
水筒カバーはハトメで通したピストルベルトに吊り下げ、両肩にはX字のサスペンダーで荷重を分散。長時間の行軍でも疲労を抑える工夫が随所に凝らされています。ベルトにはナイフやポーチを追加で下げられるDリングも付いており、拡張性の高さもうかがえます。
ドッグタグとホイッスルはサービス品
セットにはドッグタグとホイッスルが添えられていますが、これらは水筒本体とは別の由来のサービス品とのこと。フタには使用によるキズがあり主にコレクション向けとなりますが、当時の装備一式をまとめて手にできる貴重な機会です。






