電池もCDも要らない、聴くだけの一枚
ボタンひとつで再生が始まる——それがPLAYAWAYの発想だった。カセットのような見た目だが中身はデジタルプレーヤーそのもの、電池と音源が最初から組み込まれている。
MWR図書館の貸出システム
この個体には「MWRLibrary@conus.army.mil」という連絡先が印字されている。MWRとは米軍のMorale, Welfare and Recreation(福利厚生)部門のことで、基地内の図書館もここが運営する。紙の本と同じ感覚でオーディオブックを貸し出すために採用されたのがPlayawayだった。返却されたら次の利用者へ、電池が切れるまで繰り返し使われる仕組みだ。
USBもCDドライブも省いた設計
2005年に米Findaway World社が発表したPlayawayは、パソコンへの取り込みもメディアの入れ替えも不要という点で当時としては画期的だった。ボタン配列はEQ・SP(速度)・音量・早送り戻し・再生停止のみとシンプルで、高齢者や機械操作に不慣れな利用者にも配慮した設計。米軍基地の図書館だけでなく、公共図書館や病院でも広く使われていた。
付属のリモコンとイヤホン
本体はビニール袋入りのまま状態良く保管されており、専用リモコンとイヤホンが揃って付いてくる。中身のオーディオブックはジョン・レスクロート著のミステリー「Treasure Hunt」。基地の図書館の棚から出てきたそのままの姿を、放出品として今に伝える一点だ。






