濡らしたくない荷物を、丸ごと包んでしまう袋
行軍中の雨や渡河は避けられない。装備を濡らさないための最終手段として支給されるのが、この円柱型の防水スタッフバッグだ。
衣類用防水袋という位置づけ
英語表記は「BAG, CLOTHING, WATERPROOF」。文字どおり衣類を湿気や雨から守るための袋で、寝袋やポンチョライナーと一緒にパッキングされることが多い。生地は薄手ながら密度の高いコーティングナイロンで、口を絞り紐でしっかり縛れば水の侵入をかなり防ぐ。サイズは40×75cmとバックパックの中にすっぽり収まる大きさに作られている。
円柱型である理由
四角い袋ではなく円柱型を採用しているのは、中身を丸めて詰めたときに余計な折り目や隙間ができにくいからだ。寝袋のように筒状に巻いて収納する装備との相性がよく、パッキングの手早さにもつながる。米軍の野戦装備は「濡れない」より「濡れても最小限で済む」設計思想のものが多いが、この袋はその中でも直接的に浸水を防ぐ数少ないアイテムのひとつ。
使い道は軍用に限らない
生地自体は経年でも劣化しにくく、キャンプでの着替え収納や自転車のサドルバッグカバー、防災用の非常持ち出し袋としても実用に耐える。放出品ならではの無骨な佇まいは、そのまま道具としての説得力になっている。






