蒸れない黒ブーツ、その名はベルヴィル。
爪先の丸み、編み上げの間隔、踵の減り方——履き込んだ跡がそのまま残る一足。BELLEVILLE(ベルヴィル)はイリノイ州ベルヴィル市に本拠を置く老舗ブーツメーカーで、米陸軍・空軍のコンバットブーツを長年供給してきた実績があります。
GORE-TEXという発明
内側のタグに刻まれた「GORE-TEX」の文字が、このブーツの正体を語ります。1970年代にゴア社が開発した防水透湿素材で、雨は通さず汗の水蒸気だけを外へ逃がす仕組み。90年代以降、米軍のテンパレート(温帯)用コンバットブーツに広く採用され、それまでの革靴一辺倒だった軍靴を大きく変えました。沖縄のような高湿度の環境でこそ、その差がわかります。
黒革とコーデュラの組み合わせ
つま先からくるぶし下までは黒のフルグレインレザー、シャフト部分は耐摩耗性の高いコーデュラナイロン。革とナイロンを縫い合わせる二層構造は軽量化と耐久性の両立を狙ったもので、ソールは滑りにくいラグパターン。行進にも不整地にも耐える設計です。
実物だからわかること
サイズ表記は9R、日本サイズで27cm相当。踵のBELLEVILLEの刻印、レースの穴に残る使用感、これらは新品のレプリカでは絶対に出せない持ち味です。米軍放出の中古一足、これから履く人の足に合わせて馴染ませていく楽しみがあります。







